Exhibition 26. TRANSFORM 変容
市川 陽子 Yoko Ichikawa

2019/06/16 GALLERY

2019. 7/6 (土) - 7/21 (日)

12:00 → 19:00(最終日17:00) 火曜定休

 

市川陽子のつくる造形物は、動物の皮で器をつくり、漆を塗って硬化させる「漆皮−しっぴ」という技法でつくられている。その歴史は古く、飛鳥時代まで遡ることができるが、私の興味は彼女が取り組む漆皮への新たなアプローチとその思想にある。市川の漆皮は伝統技法から少し外れ、生皮でなく鞣した皮を使う。そして皮を漆で完全に覆わず、その質感を残している点が最大の魅力である。「生き物を材料にしているからか、私は皮革のいれものの内側にはマジカルな機能があるような気がします。乳がバターになるような。」という市川の言葉が印象的で、考えてみれば、立体的な命を包んでいた皮膜は、鞣されて平面的な薄い皮となるが、それらは縫い合わせることで新たな立体となり、再び何かを内包する存在となる。その変容の過程こそが彼女の作品の核である。作品の外皮は漆の柔らかさと硬質さをまとい、内側には動物の命を包んでいた温度ある気配が残されている。手にとり、それを感じていただきたい。

GALLERY crossing 黒元 実紗

 

 

◎7.6(土)作家・市川 陽子 在廊日
作品について、制作についてお話を伺いに、ぜひお運びください。

 

 

SECTION TOP

PAGE TOP
top

© 2018 Crossing. All rights reserved.